大相撲の元関脇で、1991年名古屋場所で平成初の平幕優勝を果たした元琴富士の小林孝也さんが8日に死去したことが関係者の話で分かった。60歳。数年前から脳梗塞を患い、最近は闘病生活を送っていた。葬儀・告別式は近親者で執り行ったという。
千葉市出身。佐渡ケ嶽部屋に入門し、80年春場所で初土俵を踏んだ。得意は1メートル90超の長身を生かしたスケールの大きな取り口。左四つからの投げや突っ張りなどで活躍した。88年秋場所で新入幕。90年名古屋場所では新関脇に昇進した。東前頭13枚目で迎えた1991年名古屋場所。初日から13連勝と快進撃を続け、14日目に貴花田に敗れたものの14勝1敗で初優勝を果たした。
幕内は37場所務め、95年秋場所限りで引退。年寄「粂川」を襲名して佐渡ケ嶽部屋付きとなったが、99年7月に日本相撲協会を退職した。
その後は飲食店経営、タレント活動などで活躍。最近は自身のYouTube「琴富士チャンネル」を解説し、闘病生活などを紹介していた。