日航機墜落40年、520本のロウソク…午後6時56分に遺族ら黙とう

乗客乗員520人が犠牲となった日本航空ジャンボ機墜落事故から40年となった12日、墜落現場「御巣鷹の尾根」(群馬県上野村)の麓にある「慰霊の園」で、遺族ら228人が参列して追悼慰霊式が営まれた。520本のロウソクに火がともされ、墜落時刻の午後6時56分に黙とうをささげた。
父・榊原勝さん(当時52歳)を亡くした横浜市のパート宮沢淳子さん(65)は、12日が誕生日の長男・和孝さん(33)らと出席。「父を失い、息子が生まれたこの日を大切にし、風化させないようにしたい」と話した。
日航によると、この日は遺族ら82家族283人が慰霊登山を行った。遺族の高齢化が進む中、事故の記憶を受け継ごうと子どもや孫を連れて尾根を登る遺族の姿も目立った。