日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の金本弘代表理事は12日、大阪・関西万博の会場で講演した。「核兵器は絶滅だけを目的とした、人間として認めることのできない絶対悪の兵器だ」と訴え、被爆者として生きた姉の人生などを語った。
金本さんの姉は12歳のときに爆心地から1.5キロ地点で被爆。ほとんどの友達を亡くした影響で、喜びを感じることができなくなったという。家族に反対されながら結婚したが、初産は死産だった。金本さんは「(姉は)亡くなる前に『国に言えるなら娘時代を返してほしい』と言って死んだ。最後は肺がんだった」と涙を流した。 [時事通信社]