訓練中の海保機、能登空港滑走路にプロペラ接触…重大インシデントに認定

海上保安庁の中型飛行機が能登空港(石川県輪島市)での訓練中にプロペラを滑走路に接触させたとして、国土交通省は14日、航空法に基づき、事故につながりかねない重大インシデントに認定したと発表した。乗組員にけがはなかった。運輸安全委員会が原因を調査する。
国交省と海保によると、新潟航空基地所属「MA863(とき1号)」(乗組員6人、ビーチクラフト式B300型機)は13日午後1時49分、能登空港を離陸し、「タッチ・アンド・ゴー」と呼ばれる連続離着陸訓練を約20分間実施。この間に左主翼のプロペラの先端が滑走路に接触したとみられる。
同機は午後3時49分に新潟空港に着陸し、飛行後の点検中にプロペラ4枚の先端に損傷が判明した。