川崎市は13日、市内のマンションのゴミ集積所計30か所で、紙資源ゴミ収集業者の従業員が、集積所を開ける暗証番号を扉付近にペンなどで記載していたと発表した。市はこの事業者に対し、再発防止策を講じるよう文書で指導した。
発表によると、同市高津区二子のマンション管理人から今年6月、「集積所の扉に暗証番号が記載されており、業者ではないか」と市に問い合わせがあった。市が調べたところ、高津、宮前区の家庭から出される紙資源ゴミの収集運搬業務を委託している富士電物流(宮前区)の60歳代の男性従業員が記載していたことが判明。この従業員が担当するナンバーロック式の集積所108か所中、30か所で記載があった。
集積所の開閉時に暗証番号を確認する手間を省こうと、同5月頃から始めたと説明しているという。市によると、ゴミ集積所に第三者が侵入するなどの被害は、これまでのところ確認されていないという。