同居していた年下の交際男性の乳首を切り落としたり、おので左手薬指を切断したりしたなどとして、傷害の罪に問われた無職、佐藤紗希被告(23)の初公判が9日、大阪地裁(藤永祐介裁判官)で開かれ、被告は「私はやっていません」などと起訴内容を否認した。
検察側の冒頭陳述によると、被告は令和3年にSNS上で当時高校生だった男性と知り合い、5年4月頃に交際を始めた。その後、「痛がっているのを耐えているのを見るのが好き」などと言って暴力を振るい始めたという。
さらに検察側は、昨夏に同居を始めると被告が精神的な支配を強め、昨年9月に「乳首は切断しても再生すると聞いた」という理由ではさみで切断し、翌10月にはトラブルを巡る謝罪として左手薬指をおので切断したと指摘。被告は知人に「乳首切り落としてみた」というメッセージと写真を送ったり、指をアルコールのびんに入れて冷凍庫に保管したりしていた。