参政党「このハゲーーッ!」騒動の豊田真由子氏を要職に仰天起用 〝リハビリ〟経て国政再挑戦か

仰天起用だ。参政党は8日、ボードメンバー兼政調会長補佐に元衆院議員の豊田真由子氏(50)が就任すると発表した。「このハゲーーッ!」で日本中を騒がせた豊田氏がなにかと話題の参政党への合流で、国政復帰が目前となってきた。
豊田氏は自民党の衆院議員だった2017年に「このハゲーーッ! 違うだろ!」と秘書への暴言、暴行が週刊誌で報じられ、衆院選では無所属で出馬するも落選。その後、ネット番組などのコメンテーターなどを務めていた。謝罪会見以来となる約8年ぶりの公の場で「ちょっと緊張しておるんですが…」と照れながらの第一声となった。
ネット上では「掃きだめか」「劇薬投入」とさまざまな反応があったが、参政党にとっては、待望の即戦力だ。参院選で一気に議員が膨れ上がったが、地方議員の経験もない素人ばかり。連日、国会での答弁方法やメディア対応などの勉強会に追われている。
神谷宗幣代表は「政策を練り上げていかないといけない。官僚、議員の経験がある方を探していた。豊田さんは自分が起こしたことには深く反省している。1回トラブルがあったからといって政治生命が終わるのは良くない」と元厚労官僚で、複数の政務官経験を持つ豊田氏に期待を寄せた。
気になるのは今後、国会議員に返り咲くかだ。党の最高意思決定機関であるボードメンバーには党職員の立場で就任したが、他の4人は神谷氏も含めて国会議員が務める。折りしも石破茂首相が辞任を表明し、新たな首相が誕生すれば早期に衆院選もあり得る状況だ。
神谷氏は「選挙に関しては、特に私の方から出てくださいとは言っていない。あくまで政策担当のスタッフとして、入ってもらった。いきなり選挙に出られるとちょっと困る」と笑えば、豊田氏は「地味に地道に頑張りたい。党の政策をつくって、そこを通じて、日本の国のために働きたい」と裏方に徹するとした。
「すぐに選挙に出るとなれば、メディアからまた注目の的になる」(党関係者)と、しばらくは〝リハビリ〟期間が必要との認識で、いずれ国政選挙に出馬することになりそうだ。