市議が「仕事する気ないのか」と議会で職員批判…傍聴の中学生に「こういう大人になってはいけないよ」

香川県三豊市の横山強市議(76)が11日の市議会一般質問で、「職員は仕事をする気がないのか」など不適切な発言を繰り返し、丸戸研二議長から注意を受けた。議場では当時、授業の一環で訪れた市内の中学生ら計約60人が傍聴していた。
質問のため演台に立った横山市議は、公共施設の工事現場から出た廃棄物に関する市の処分方法を批判した後、生徒らに向かって「大人になっても、こういう人になってはいけないんだよ」と発言した。
学校の解体工事で出た金属などの売却方法に反対する発言をした際には、市職員に向かって「職務に対する勉強が足りないのか、やる気がないのか、仕事をする気がないのか。私も愛想が尽きている」。その後、一方的に「議場で約束したことをほごにした」と述べ、「あなたたちがやっていることは違法だ」と断じた。
職員3人を連れて病院の改修工事の状況を点検したとも述べ、丸戸議長から「我々は(職員に対する)指導監督権も執行権も持ち合わせていない。発言は良識の範囲内で」と注意された。
「うそを言うのはやめなさい」「勘違いしたらいかんよ」「もっと自覚を持って仕事を」など個人攻撃に当たる発言も目立った。
市関係者によると、横山市議は10日の議場でも市幹部から受け取った書類を破った後、威圧的な発言をしたという。