関西空港で12日夜、貨物室からの出火を示す警報が表示された米ユナイテッド航空機が緊急着陸したトラブルで、国の運輸安全委員会は13日、航空事故調査官2人を現地に派遣し、調査を開始した。出火は確認されておらず、火災を検知する機器の不具合の可能性も含め、原因を調べる。
調査官2人は13日夕、関西空港に到着した。15日まで、パイロットと客室乗務員への聞き取りや機体の状況の調査を行う。飛行データを記録したフライトレコーダーも解析する。
国土交通省関西空港事務所によると、成田空港発フィリピン・セブ行きの米ユナイテッド航空32便(ボーイング737―800型機)は12日午後7時10分頃、関西空港に緊急着陸した。乗員乗客142人全員がシューターで緊急脱出し、5人が打撲や擦り傷の軽傷を負った。国交省は同日、事故につながりかねない重大インシデントに認定した。