フジ元部長に懲役1年求刑 オンラインカジノ賭け金は約6億円 検察側

オンラインカジノの利用を繰り返したとして、常習賭博罪に問われたフジテレビ元バラエティ制作部企画担当部長、鈴木善貴被告(44)は16日、東京地裁で開かれた初公判で起訴内容を認めた。
検察側は、賭け金は約6億円に上ったと指摘して懲役1年を求刑した。弁護側は執行猶予付きの判決を求めて結審した。判決は25日。
起訴状によると、鈴木被告は2024年9月~25年5月、オンラインカジノサイトでバカラ賭博を繰り返したとされる。
鈴木被告は平日昼のバラエティー番組「ぽかぽか」の総合演出を担当していた。6月に常習賭博容疑で警視庁に逮捕され、懲戒解雇となった。
警視庁によると、鈴木被告は捜査段階で「約5年前に職場の先輩から誘われ、何も考えずに始めた。続けてもばれないだろうという気持ちがあった」と話していた。
フジテレビでは他に、元アナウンサーの男性社員(27)がオンラインカジノによる単純賭博罪で略式起訴され、7月に東京簡裁から罰金10万円の略式命令を受けた。社員は「鈴木被告からバカラ賭博について聞いた」と供述したとされる。【安達恒太郎】