受験生死亡事故 被告に懲役12年実刑判決

2025年1月福島県郡山市のJR郡山駅前で受験生の女性(当時19)が、信号を無視して走ってきた飲酒運転の車にはねられ亡くなった事故の裁判の判決公判が17日午後開かれました。
危険運転致死傷などの罪に問われた郡山市の池田怜平被告(35)に対して、福島地裁郡山支部は懲役12年の実刑判決を言い渡しました。
福島地裁郡山支部の下山洋司裁判長は「被告は信号機を意に会することなく無視していたと考えられる。赤色信号を複数無視、重大な結果を生じさせる無謀な運転。あえて、無謀な運転を続けたのは、非難に値する」と理由を説明しています。
起訴状によりますと池田被告は2025年1月、酒気を帯びた状態で車を運転し、赤信号を故意に無視した上で、時速約70キロで交差点に進入し、横断歩道にいた2人を死傷させたとされています。
これまでの裁判では池田被告が“故意に赤信号を無視したかどうか”が争点となり審理が進められてきました。
検察側は「危険運転致死傷の中で罪が最も重い部類」として懲役16年を求刑。
対する弁護側は「飲酒により極めて注意力が散漫な状態で赤信号を見落とした」と危険運転致死傷罪は成立しないと主張していました。