自民党の高市早苗・前経済安全保障相(64)は19日午後、国会内で記者会見を開き、党総裁選(22日告示、10月4日投開票)への立候補を正式表明する。減税と現金給付を組み合わせる「給付付き税額控除」や、ガソリン税の暫定税率廃止といった自身の政策を打ち出す見通しだ。
高市氏の総裁選出馬は前回、前々回に続き、3度目。昨年9月の前回選では第1回投票で1位だったが、決選投票で石破首相に敗れた。高市氏は18日、「今、必要なのは暮らしや未来への不安を、夢や希望に変える政治だ」と記者団に語り、出馬意向を示した。
一方、前回選に出た河野太郎・前デジタル相は19日午前、東京都内で記者団に不出馬を表明した。河野氏は「解党的出直しができる人は誰かを考えた時、小泉氏が最もふさわしい」と強調し、立候補意向を表明済みの小泉進次郎農相(44)を支持すると明らかにした。
これに関し、小泉氏は同日午前の閣議後記者会見で、「改革志向を持つ同志として政策を共に進めてきた政治の世界の先輩だ。大変心強い」と述べた。
総裁選を巡っては、茂木敏充・前幹事長(69)、小林鷹之・元経済安保相(50)、林芳正官房長官(64)も立候補を表明している。