大阪・関西万博会場でユスリカ再び大量発生も 水上ショーには影響なし 5月にも飛来

大阪・関西万博の会場の夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)で5月に大量に確認された羽虫「ユスリカ」が、再び大量発生する恐れが出ている。日本国際博覧会(万博)協会は大量に発生飛来した場合は公式サイトで発生場所などを公表する方針だ。
万博協会などによると、発生源となった海水の入る「ウォータープラザ」と「つながりの海」では依然として多くの幼虫の生息が確認されているほか、今後、気温や水温が下がり、5月と同じ気候条件となればユスリカの発生飛来数が増える可能性も指摘されている。
5月の発生時には防虫ネットなどの成虫対策は一定の効果があったものの、薬剤散布については、「つながりの海」のように広い水域に均一に薬剤を行き渡らせるのが困難で効果が得られないと判断。また生物多様性の配慮を意識して、薬剤散布は行わないという。
今後大量に発生した場合には、施設入口へのビニールカーテンの設置や、壁面への忌避剤の塗布などの対策をしたうえで、発生場所を公式サイトで公表するとしている。
協会の高科淳副事務総長は「つながりの海」で行われている水上ショーには直接の影響がないとしたうえで、発生状況については「週一ペースで公表しようと考えている」と述べた。