北九州市教育委員会は24日、市がムスリム(イスラム教徒)に対応した学校給食を始めたとの誤った情報がSNSで拡散されているとして、「ムスリムの子どもたちに特化した給食の提供を決定した事実はない」と発表した。
市教委によると、誤情報は「市内のムスリムから提出された、豚肉などイスラム教の禁忌食材を除去した給食提供を求める陳情を市議会が採択し、市がムスリム対応の給食を実施した」との内容。実際は、陳情は2023年8月に市議会教育文化委員会で審査されて継続審議となり、今年2月の市議の任期満了に伴い「審議未了」となって議論が打ち切られ、採択されていない。
一方、市教委では食物アレルギーや宗教上の理由があっても同じ給食を楽しめるよう食材の工夫に取り組んでいる。今年2月には、各学校で1日だけ、アレルギーのある児童生徒に配慮し、アレルギーの原因となる食材28品目を除去した献立を提供した。28品目には豚肉が含まれ、ムスリムも食べられる給食だったことから、市教委ではこの献立が誤解されたのではないかと推測している。
市には19~24日に電話やメールで、1000件以上の苦情や問い合わせがあり、業務に支障が出ているという。