東京・表参道にある美容室「ELTE」の経営者で美容師の藤井庄吾容疑者(33)が、不同意わいせつ容疑で逮捕された。被害者とされる20代女性は、店の客だったようだ。全国紙の社会部記者が解説する。
「藤井容疑者は4月29日夜、カット後に『大きな鏡がある』と女性客をトイレに連れ込んだ後、ドアの鍵を締めて、『良いシャンプーをあげる。今回の料金もいらない』と下着の上から自分の下半身を触らせた疑いが持たれています。当時、店には2人きりだったようです。
警視庁は認否を明らかにしていませんが、複数の女性客から同様の相談があるといい、余罪も含めて捜査を進めているそうです」
藤井容疑者は、Instagramで約1.5万人のフォロワーを抱える人気美容師だった。ファッション誌編集者が語る。
「人気女性アイドルやインフルエンサーを多数担当し、若い女性の間でカリスマ的に支持されています。美容師向けのセミナーなども行う確かな技術力がある一方で、経営する美容室は、カットやカラーなど1万円以下のメニューも豊富で、比較的手が出しやすい価格帯です。
『インスタを見て来ました』という新規客も多く、予約は1か月先まで埋まっているような状況でした」(ファッション誌編集者)
Instagramが重要な営業ツールになっていたようだ。藤井容疑者は毎日のように写真を投稿し、逮捕報道が出る前日の9月29日にも〈このクオリティを是非ご体感ください〉〈ご予約お待ちしております〉とアピールしていた。
「カット後の女性の写真をよく投稿していました。藤井さんは施術中にお客さんとコミュニケーションを取るタイプですし、『大きな鏡で仕上がりをチェックしよう』のように会話の流れでトイレに誘導されたら、女性側もそれほど違和感を持たなかったのではないでしょうか。
現在、『ELTE』の予約サイトを開くと、藤井容疑者はずっと指名予約できない状態になっています。しかし別のスタイリストは予約できるので、藤井容疑者が逮捕されても、店の営業自体は続けるつもりなのかもしれません」(同前)
藤井容疑者から施術を受けたという女性は、「施術中は普通だった」と証言する。
「昨年12月、藤井さん指名で初めてお店に行きました。施術中は、普通の美容師という印象でした。どちらかと言えば内向的な感じでしたが、笑顔で接客してくれて、それなりに会話も楽しくできました」
しかし会計時に一転、衝撃的な発言をぶつけられたという。