大阪・関西万博のシンボル、大屋根リングの一部木材が閉幕後、能登半島地震で被災した石川県珠洲市の復興公営住宅の資材として使用されることについて、大阪府の吉村洋文知事は2日、記者団の取材に「レガシー(遺産)のあり方としてすばらしい取り組みだと思う」と述べた。
大阪府は能登半島地震で被災した子供たちを万博に招待する事業を実施している。吉村氏は「このつながりがあるので、ともにレガシーとして引き継いでいくという意味で、復興住宅として活用することでリングが活躍するということはすばらしいことだ」と話した。
リングは、日本国際博覧会協会が7月に木材の譲渡先を公募。珠洲市が「復興事業での活用」を目的に8月に応募していた。11月にも協会と正式契約し、来年3~4月に木材を受け取る予定という。(江森梓、写真も)