【速報】「国民の信頼損なうもの」佐賀県警に特別監察実施へ DNA鑑定の不適切な取り扱い受け 警察庁

佐賀県警の科学捜査研究所に所属していた40代の男性職員がDNA鑑定の不適切な取り扱いを繰り返していた問題を受け、警察庁長官は来週8日から県警に対し、特別監察を行うと明らかにしました。
佐賀県警をめぐっては、科学捜査研究所に所属していた40代の男性職員が担当したDNA鑑定で、実際には鑑定していないものを鑑定したかのように報告したり、鑑定した日付を改ざんしたりするなどの不正を行っていたことが問題となっています。
警察庁の楠芳伸長官は2日の会見で、「佐賀県警からは確認の結果、今回の不適切な取り扱いによって捜査、公判に対する影響はなかったと報告は受けているが、DNA鑑定に対する国民の信頼を損なうものであり、警察庁として重く受け止めている」と話しました。そのうえで、来週8日から佐賀県警に対し、警察庁の首席監察官や科学警察研究所のDNA鑑定の専門家らを派遣して特別監察を実施すると明らかにしました。DNA鑑定の実施体制や実施状況を確認するほか、原因の究明や再発防止のための対策を行うということです。