沼津港で遊覧船が岸壁に衝突、乗員・乗客の計15人負傷…60歳代男性は頭の骨を折って入院

5日午後3時半頃、静岡県沼津市の沼津港で、遊覧船が岸壁に衝突した。清水海上保安部などによると、遊覧船「ちどり」の船首が岸壁に衝突し、乗員と乗客の計15人がけがをして救急搬送された。
地元消防によると、乗船者から「船が岸壁に接触して階段から人が落ちた」と119番があった。乗員は船長と機関士の2人で、乗客は38人(大人33人、子ども5人)いた。同保安部によると、搬送された15人のうち、神奈川県の60歳代男性が頭の骨を折るなどして入院し、体の痛みを訴えるなどした14人は帰宅した。子どもにけがはなかった。
遊覧船は全長23・9メートルで総トン数は122トンだった。
運航会社「千鳥観光汽船」(沼津市)のホームページによると、遊覧船のコースは、駿河湾内を航行して約30分で戻るというもの。土日祝日は1日7便が運航しており、事故は午後3時に沼津港を出た便で発生したとみられる。同保安部が詳しい状況を調べている。