5日午前8時半頃、岐阜県白川村荻町の展望台行きシャトルバス乗り場付近で、スペイン国籍の男性観光客(40)がクマに襲われ、右上腕をすりむく軽傷を負った。現場は世界遺産・白川郷で知られる地区。
村役場によると、クマは体長約1メートルで、子グマとみられる。男性は2人組で、集落で写真撮影などをしていたところ、やぶから出てきたクマに腕をひっかかれたという。付近には、クマの足跡も確認された。
村は周辺を通行止めにし、熊被害対策本部を設置。岐阜県警や村役場、地元の猟友会がパトロールを行っている。村によると、村内でクマが人を襲う被害が確認されたのは2014年以来。村内での今年4~10月のクマの目撃情報は約90件で、24年度の35件を大きく上回っている。