10月6日(月)6時現在、台風22号(ハーロン)は小笠原諸島の父島の南をゆっくりと北北西に移動しています。
今後はしばらく西寄りに進んだあとは、高気圧の縁をまわって北上し、右回りにUターンする可能性があります。まだ進路が不確実ですので、今後の情報にご注意ください。
▼台風22号 10月6日(月)6時
中心位置 父島の南約250km
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 北北西 ゆっくり
中心気圧 994 hPa
最大風速 23 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 35 m/s
発達して非常に強い勢力になる予想
台風22号(ハーロン)は太平洋高気圧の南縁に沿って西に移動しています。この先も進路は高気圧の縁に沿うものと考えられ、8日(水)以降は徐々に進路を北寄りに変え、さらに東寄りに方向転換する可能性が高くなっています。
発達に適した海域を進むため、明日7日(火)には暴風域を伴い、8日(水)には「非常に強い」勢力の台風になる予想です。進路次第では南西諸島や西日本・東日本の太平洋側で荒れた天気となる可能性もあるため、注視が必要です。
予報円大きく、進路・速度ともに予測に誤差
7日(火)以降の予報円は5段階のうち最も広いCランクとなっています。予報円が広いことは、進路の確度が低いことを表しています。また、進行速度の予測にも大きな差がある状況です。
予報円の中心を通るとは限らず、場合によっては陸地にかなり接近することも考えられます。
参考 世界各国の気象機関が計算した進路の数値シミュレーション結果
この図の細い線1本1本は、台風予報の基礎となっている数値シミュレーションの結果をそのまま描画したものです。予測の不確実性を解説するために参考で掲載しています。
これらを比較すると、西進したあと転向する傾向は揃っているものの、どのあたりまで西進するか、どの程度北上するかの予想にはばらつきがあります。台風22号の進路には大きな誤差が含まれていることがわかります。
進路次第で影響が大きく変わります。日がたつにつれて誤差は縮小しますので、今後の台風情報にご注意ください。
台風の暴風域に入る確率
5日先までに台風の暴風域に入る確率が10%以上の府県予報区は以下の通りです。(気象庁)
宮城県 6 %
山形県 5 %
福島県 12 %
茨城県 22 %
栃木県 15 %
群馬県 15 %
埼玉県 20 %
千葉県 32 %
東京都
東京地方 22 %
伊豆諸島北部 38 %
伊豆諸島南部 59 %
小笠原諸島 46 %
神奈川県 26 %
新潟県
上中下越 9 %
富山県 8 %
石川県 8 %
福井県 10 %
山梨県 22 %
長野県 20 %
岐阜県 18 %
静岡県 31 %
愛知県 25 %
三重県 28 %
滋賀県 16 %
京都府 14 %
大阪府 17 %
兵庫県 14 %
奈良県 24 %
和歌山県 29 %
鳥取県 5 %
岡山県 8 %
広島県 6 %
徳島県 17 %
香川県 11 %
愛媛県 9 %
高知県 17 %
宮崎県 5 %
台風21号(マットゥモ)は中国華南に上陸 日本への影響なし
▼台風21号 10月6日(月)6時
中心位置 華南
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 西北西 15 km/h
中心気圧 990 hPa
最大風速 25 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 35 m/s
台風21号(マットゥモ)は昨日の午後に中国華南の広東省に上陸しました。今後は勢力を弱め、明日7日(火)までに熱帯低気圧に変わる予想です。
周辺の地域に渡航する方は台風情報にご注意ください。日本への影響はありません。
秋の台風は要注意
平年の台風発生数
台風22号で、今月2つめの台風発生になります。9月は平年と比べて発生数が多くなりましたが、10月もハイペースで発生が続いています。
台風発生数の平年値を見ると、10月の台風発生数の平年値は3.4個で、まだまだ台風の発生しやすいシーズンです。また、上陸数の平年値は0.3個で、およそ3年に一度、本土への上陸があることになります。
秋の台風は発達して急速に北上してくることもありますので、今後も台風対策・大雨対策等を整えておくようにしてください。
台風の名前
北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風22号の「ハーロン(Halong)」はベトナムが提案した名称で、ベトナム北部の美しい湾の名前(ハロン湾)からとられています。
台風21号の「マットゥモ(Matmo)」は米国が提案した名称で、「大雨」を意味するチャモロ語からとられています。