警察署に持ち込まれたのは旧日本軍の砲弾か…自衛隊の作業完了まで4時間、勾留中の容疑者らも避難

6日午前11時頃、北海道警岩見沢署(岩見沢市)に砲弾のような不審物が持ち込まれ、陸上自衛隊が回収を終えるまで約4時間にわたって署員や勾留中の容疑者らが署外に避難する騒ぎがあった。陸自によると、旧日本軍の徹甲弾とみられ、爆発の危険性はなかったという。
回収された徹甲弾は長さ約12センチ、直径約3・5センチで、管内の住民が署の窓口に持参した。同署は直ちに一般の来訪者や勾留中の容疑者を避難させ、さらに必要最小限の署員だけを残して庁舎を閉鎖。午後3時前に陸自の作業が完了するまで、半径50メートル圏内の店舗や民家にも避難を呼びかけた。
住民は「砲弾のようなものが自宅の物置にあった。最近ニュースで取り上げられているのを見たので持ってきた」と説明したという。道警は「砲弾や不発弾などの可能性がある不審物が見つかった時はうかつに移動させず、その場で110番するようにしてほしい」と呼びかけている。