スウェーデンのカロリンスカ研究所は8日、2025年のノーベル化学賞を、京都大の北川進特別教授ら3人に授与すると発表した。
京都大百周年時計台記念館のホール(京都市左京区)では、数十人の報道関係者や大学職員が発表前から待機し、発表を見守っていた。午後6時45分すぎに北川さん受賞決定の一報が入ると、職員たちからは「やった」「よっしゃ」と歓声と拍手が起こった。
北川さんは、微細な穴を無数に持つ新しい有機材料である「多孔(たこう)性金属錯体(さくたい)」を開発。環境やエネルギー問題などの解決に新たな道を開いたことが評価された。