松山市、応援特別団員に作家・天童荒太さん任命 「言葉や文化を体現」

松山市は6日、同市出身の直木賞作家、天童荒太さんを同市をPRする「いい、加減。まつやま」応援団の特別団員に任命した。同日、天童さんの最新作・小説「巡礼の家」の舞台が松山・道後であることにちなみ、小説にも登場する道後温泉本館前で任命式が行われた。【遠藤龍】
「いい、加減。まつやま」は、「いろんなよさが絶妙に程よく混ざりあう街」と松山をPRする都市ブランドメッセージ。ホームページなどで松山の暮らし・観光・文化の情報を全国に発信している。
天童さんは1960年松山市生まれ。2009年に「悼む人」で第140回直木賞を受賞したほか、「永遠の仔(こ)」や「家族狩り」などで多くの文学賞を受賞している。今月3日に発刊された「巡礼の家」では現代社会への「希望の灯火(ともしび)」を描いた。
式では、野志克仁市長が「松山市は言葉を大事にした街づくりをしている。天童さんはまさに言葉や文化を体現しているのではないかと思う。松山の魅力を全国に、世界に発信してもらえれば」と任命書を手渡した。天童さんは「松山道後に表現者として育てられた。松山への恩返しへの第一歩になるのかなと思う」と話し、特別団員用の名刺も受け取った。
特別団員となるのは4人目でこれまでタレントの友近さんやEXILEの白濱亜嵐さん、モデルのラブリさんが任命されている。
式の後、報道陣の取材に応じ、「巡礼の家」について「人々が幸せとして願っている場所を道後温泉のある私の故郷を舞台として表現したかった。『物語ってこんなに面白いんだな』と思うような作品を届けたかった」と話した。