高級化粧品を転売目的で万引き 日本人とベトナム人7人逮捕、岐阜県警

東海地方などのドラッグストアで2017~18年、高級化粧品が狙われた窃盗事件で、岐阜県警は、ベトナム人と日本人の計7人を窃盗容疑などで逮捕した。被害総額は約6400万円に上る。買い取った盗品をネットで売りさばく役の日本人が、売れ筋を万引きするよう仲介人を通じてベトナム人に指示していた“流通ルート”を解明したという。
県警は、技能実習生などとして入国して名古屋市や兵庫県姫路市などに住む、26~55歳のベトナム人男女5人と日本人の男女2人を逮捕した。14カ所の関係先を捜索し、計4400点の証拠品を押収。2017年10月~18年10月に岐阜、愛知、滋賀、福井、三重の5県で計115件の窃盗被害に関わったとしている。7人とも起訴された。
県警によると、ベトナム人グループは、会員制交流サイトなどで知り合った。カウンセリング化粧品などの高価な商品を盗み、フリーマーケットアプリで売っていたという。話を聞きつけた、ネットショップ運営の日本人の女が「うちに流してくれれば売る」と持ちかけ、加わった疑い。
また県警によると、日本人の女は、盗んでほしい商品を仲介役のベトナム人に指示。仲介役は万引き実行役のベトナム人に指定された商品の写真を送っていた。盗品は市場価格の3割の値段で万引き役から仲介役へ、5割の値段で仲介役から買い取り人へ売られていた。ネットショップで定価の7割で販売されていたという。化粧品が狙われた理由について、県警幹部は「小さくて手に入れやすく、定価で売られている高価商品なので」という。
県内はドラッグストアの「激戦区」で、約400店舗が乱立。窃盗犯に狙われている状況がある。18年の県内の窃盗被害は約7900万円で、うちドラッグストアが約5500万円を占める。
県内に展開するドラッグストアの社員は「盗まれた際のメーカーからの保証はほとんどない」と語る。そして「窃盗被害が増加しているため、高級商品に関しては空箱を置くなどしてその都度対応するしかない」と話した。【沼田亮】