盛岡市の岩手大学に28日、クマが出没し、午後から休講となった。
大学講内を歩く学生の姿はまばらだが、帰宅する車で周辺が渋滞するなど、普段はない光景が見られた。
農学部大学院1年の男性(23)は「3年前に正門の前に現れたのは知っているが、最近は見たことがなく驚いている。ここ数日、盛岡市内ではよく出没していたのでそろそろ来るかと思っていたが、まさか構内に現れるとは」と話した。
岩手大で学生がクマを目撃したのは28日午前11時55分ごろ。通報を受けた警察官が大学西側の国際交流会館付近で体長約1メートルのクマ1頭を発見したが、その後見失った。けが人はいなかった。
盛岡市では同日午前、岩手大から南東に約2キロ離れた岩手銀行本店の地下駐車場でもクマ1頭が見つかり、捕獲された。岩手大で目撃されたクマとの関連は不明だ。【佐藤岳幸】