自民、旧派閥基に議員同士の会合活発…麻生派が存在感増す中でグループ化が再び注目

自民党内で、旧派閥の枠組みを基にした議員同士の会合が活発になっている。新たなグループ化や、派閥の再結集などにつながるかどうかが注目される。
旧茂木派(平成研究会)に所属した衆院議員十数人は30日、国会内に集まって一緒に昼食をとった。先の党総裁選で5位だった茂木外相を支えたメンバーで、鈴木貴子・党広報本部長らを中心に今後も定期的に会合を開く予定だ。
これとは別に、旧茂木派の参院側では、新たな勉強会発足に向けた動きが出ている。解散した「参院平成研究会」のメンバーらが中心になるとみられ、衆院側とは一線を画す構えだ。
29日夜には、総裁選で3位だった林総務相の慰労会が東京都内で開かれ、旧岸田派の小野寺五典税制調査会長ら約30人が出席した。総裁選で林氏支持を鮮明にしなかった岸田文雄・元首相の姿はなかった。
党内で唯一の派閥である麻生派は、鈴木幹事長らが要職に起用されて主流派となった。同派が存在感を増す中、派閥や政策集団が再び自民内で注目を集めている向きがある。
同派は30日、国会近くで定例会合を開き、会長の麻生副総裁は「高市外交は良いスタートを切った。内政でも一つひとつ結果を出していかなければならない」と述べ、結束を呼びかけた。