秋田、青森両県で3日、クマに襲われたとみられる人身被害が相次いで判明し、1人が死亡、3人がけがをした。
秋田県湯沢市川連町の山林で3日午前9時頃、近くに住む女性(79)が死亡しているのが見つかった。顔にひっかかれたような傷があったという。
湯沢署の発表によると、女性は2日午前、「山に行ってくる」と家族に電話で伝えた後、連絡が取れなくなっていた。遺体が見つかったのは、自宅から数十メートル離れた山林で、女性は日頃からキノコを採りに行っていたという。
秋田市飯島緑丘町では3日午前5時半頃、出勤しようと自宅を出た男性(65)が体長約1・2メートルのクマに襲われ、顔にけがをした。現場には体長約50センチ・メートルのクマもいたという。
秋田県大仙市神宮寺の山林では3日午前7時頃、散歩中の男性(83)がクマに背後から襲われ、顔や腕をひっかかれた。
青森県十和田市切田の山中では3日午前10時15分頃、キノコ採りをしていた同市の70歳代男性から「クマに襲われてけがをした」と110番があった。十和田署によると、男性は顔にけがをしたという。