名古屋主婦殺害の安福容疑者「凶器は処分した」…愛知県警、凶器の特定や処分先を調べる方針

名古屋市西区のアパートで1999年11月、高羽(たかば)奈美子さん(当時32歳)が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕されたアルバイト安福久美子容疑者(69)が、「凶器は処分した」との趣旨の供述をしていることが捜査関係者への取材でわかった。愛知県警は安福容疑者が事前に刃物を用意し、計画的に奈美子さんを狙ったとみて調べている。
県警によると、事件当時、奈美子さんは玄関奥の廊下でうつぶせに倒れていた。首などを複数回刺されており、鋭い刃物が凶器に使われたとみられる。
奈美子さんの自宅にあった包丁などの刃物が凶器として使われた形跡はなく、アパートの周辺からも凶器は発見されなかった。玄関が無施錠だったことなどから、県警は何者かが奈美子さんを殺害し、凶器を持って逃走したとみて捜査を続けていた。
県警は今後、凶器を特定するとともに処分先についても調べを進める方針。