AIわいせつ動画共有容疑の男、別の女性48人の動画も作成か…SNS公開画像を悪用

画像生成AI(人工知能)で作った女性11人のわいせつ動画をSNSのグループチャットに無断で共有したとして逮捕された会社員の男(28)(埼玉県加須市)が、別の女性48人のわいせつ動画を作成していた疑いがあることが京都府警への取材でわかった。被害女性計59人のうち40人以上は面識がないとみられ、SNS上に公開していた画像を悪用されたという。
府警によると、男は「作品公開部屋」などと名付けたグループチャットで動画を共有。参加者から数百円で動画作成を請け負い、参加者が提供した画像を使うケースもあったという。調べに関与を認め、「かわいい女性がいることや、(動画作成の)技術があることを周囲に示したかった」と供述したという。
男は10月、女性11人の画像を使ってわいせつ動画17点を作成し、SNSで不特定多数の人が閲覧できるようにしたとして、画像を提供した仲間の男(29)とともにわいせつ電磁的記録記録媒体陳列容疑で逮捕され、その後、釈放された。
府警は、男の知人を含む女性48人が画像を無断で使われ、わいせつ動画147点が作成された被害を新たに裏付けた。当初、わいせつ動画の作成に使われた画像はいずれも2人の知人のものとみていたが、その後の捜査で、面識のない女性40人以上の画像が含まれていたことがわかった。府警は、フェイスブックやインスタグラムの画像を無断で使ったとみている。