太陽フレア発生でGPSの精度低下や無線障害の恐れ…「磁気嵐」のピークは13日早朝頃

情報通信研究機構は12日、太陽表面で大規模な爆発現象(太陽フレア)が発生した影響で、全地球測位システム(GPS)の精度低下や無線障害などが生じる恐れがあると発表した。噴出したガスにより地球の磁場が乱れる「磁気嵐」のピークは、13日早朝頃と予想している。
同機構によると、9~11日に太陽フレアが相次いで発生し、最大規模のものは11日午後7時頃にあった。観測されたX線は平常時の約500倍に達した。6月に導入された3段階の警報基準では、真ん中の「注意」に当たる。GPSのほか、船舶や航空機の無線、人工衛星に不具合が出る可能性がある。携帯電話に影響はないという。
同規模の太陽フレアは昨年10月にもあり、無線に障害が出たほか、各地でオーロラが観測された。