林真須美死刑囚の再審認めず=第2次請求の特別抗告棄却―最高裁

和歌山市で1998年に4人が死亡した毒物カレー事件の第2次再審請求で、殺人罪などで死刑が確定した林真須美死刑囚(64)側の特別抗告について、最高裁第2小法廷(岡村和美裁判長)は棄却する決定をした。11日付。再審開始を認めない判断が確定した。
林死刑囚側は2021年5月に申し立てた第2次請求で、「毒物としてヒ素だけでなく青酸化合物が用いられた」として第三者による犯行を主張したが、和歌山地裁は23年1月に棄却。大阪高裁も今年1月、死刑囚側の即時抗告を退けていた。
林死刑囚は昨年2月、同地裁に3回目の再審請求をしている。
林死刑囚は公判で無罪を主張したが、09年に最高裁で死刑が確定。第1次再審請求は21年6月に認めない判断が確定している。 [時事通信社]