人里に現れたクマを警察官がライフル銃を使って駆除する任務が可能となった13日、秋田、岩手各県警が駆除対応チームの出動式をそれぞれ開いた。
秋田県警本部では、他の警察から派遣された銃器対策部隊の警察官を含むチームのメンバーに小林稔本部長が訓示。「関係機関との連携を密にし、速やかかつ確実な対応を行い、県民の安全確保を図ってほしい」と述べた。
岩手県では、県警の増田武志本部長が県庁で八重樫幸治副知事と面会。「県民の生活圏へのクマの出没が相次ぎ、安全や安心を脅かす深刻な事態になっている」としたうえで、ライフル銃による駆除について「的確に運用する」と説明した。
終了後、取材に応じた増田本部長は「県、市町村、猟友会と連携し、県民の安全確保を最優先に対応する。クマ出没の不安解消に努める」と述べた。ライフル銃の使用は「現場で的確に対処できるように指導し、訓練を通じて習熟を図り、任務を遂行する」とした。
ライフル銃を使った警察官による駆除は、人里でのクマの出没情報を受けて、警察官職務執行法に基づいて実施される。【工藤哲、山田英之】