「検査で安全確認できた」水道水の飲用禁止を解除 沖縄・西表島の上原地域と鳩間島 病原性の原虫検出で

沖縄県竹富町の西表島上原地域と鳩間島に供給している一部水道から病原性の原虫「クリプトスポリジウム」が検出され、10月30日から両地域で水道水を直接飲むことが禁止されていた問題で、竹富町は「直近の水質検査で安全が確認できた」として14日午後1時に解除した。
竹富町は10月19日から続いた大雨の影響で水源の河川に雨水が流れ込み、水道水に濁り水などが発生。10月21日の水質検査で原虫を検出した。
クリプトスポリジウムは、飲用水や食物から人に感染し、腹痛や激しい下痢を起こすことから、竹富町が水道水を直接飲むことを禁止していた。飲む場合は1分以上煮沸することを呼びかけていた。
両地域の給水対象は約700世帯、約1150人。町が別の浄水場から水をタンクで運んで住民に配っていた。鳩間島には民間船で輸送していた。
西表島の上原地域に住む50代女性は「ようやく解除されて良かった。安心して水が飲める」と喜んだ。
水質の再検査を実施していた竹富町は14日の検査結果を受けて県と協議して解除した。町は「期間中は飲料水の確保や応急給水の利用など多大な多大なご不便をおかけしました」と陳謝した。