東京・赤坂のビルで女性が刺された事件で、容疑者とみられる男がわずか30秒ほどの間に犯行に及んでいたことが18日、捜査関係者への取材でわかった。警視庁は計画的な犯行とみて、殺人未遂容疑で逃げた男の行方を追っている。
捜査関係者によると、付近の防犯カメラ映像を確認したところ、男は少なくとも事件の2時間半ほど前から周辺をうろついていた。約50分前には現場のビルで、女性がこの日に出演する予定だった音楽ライブのポスターに黒色のスプレーとみられるものでバツ印を書く様子が映っていた。その後、現れた女性を男が追いかけてビルの地下に降り、再び出てくるまで約30秒で、この間に犯行に及んだとみられる。
事件は16日午前10時半ごろに発生。女性がビル地下1階のライブハウスが開くのを1人で待っていた際、男に刃物のようなもので襲われた。