続投表明から1か月「ラブホ密会」の小川晶前橋市長、一転辞職へ 「悩み抜いた末の判断です」Xで思い赤裸々

既婚の男性幹部職員と10回以上ラブホテルに通っていたとの報道が波紋を広げた群馬県前橋市の小川晶市長が2025年11月25日、Xで退職願を提出したことを報告、思いをつづった。
「掲げた公約を実現することが私に課せられた責任」
小川氏をめぐっては、NEWSポストセブンが9月24日配信の記事で、既婚の男性部下と複数回ラブホテルを訪れていたと報じた。記事では、男性との待ち合わせ場所近くまで公用車で移動した、記録的な大雨の日にもホテルで密会していたなどとも伝えられている。
小川氏は同日の会見で「特定の職員と複数回、ホテルに行ったことは間違いがありません」と認め、「場所が極めて不適切だった」と謝罪した。男性幹部が妻帯者であることは把握していたとしながらも「男女の関係はない」と断言し、「公私にわたる相談に乗ってもらっていました」と釈明していた。
10月17日には報道陣の取材に応じ、給与を50%減額した上で続投すると表明。20日のX投稿でも「多くのご意見を受け止め、熟慮の末、掲げた公約を実現することが私に課せられた責任であると改めて決意しました」としていた。
「思いを議員の皆さまに十分にお伝えできなかった」
続投表明から約1か月後となる11月25日、小川氏はXを通じて退職の意向を発表した。
小川氏は「市民の皆さま、そして現場で市民サービスを支えている職員の皆さま、事業者・団体の皆さまに、多大なご心配とご迷惑をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げます」と謝罪した上で、「本日、27日付で退職することを決断し、議長に退職願を提出いたしました」と報告。「市議会の皆さまからいただいたご意見、市民の皆さまとの対話でいただいたお声を真摯に受け止め、悩み抜いた末の判断です」とつづった。
現在の状況について「市民の皆さんも、市役所も徐々に落ち着きを取り戻してきていました」とし、「私自身の行為については深く反省しつつも、事実と異なる情報の拡散や誹謗中傷には毅然と向き合い、選挙で掲げた公約を一日でも早く前に進めたい一心で職務に向き合ってきました」と振り返った。
一方で、「議会に対しても説明を尽くしてまいりましたが、その思いを議員の皆さまに十分にお伝えできなかった」という。
「一度市長職を離れ、自らの行動に対するけじめをつけることが最善」
退職を決めた理由については、次の定例会で補正予算案や教育・福祉に関わる大切な議案の提出が予定されている点を挙げ、「前橋の未来に不可欠な議論が控えているこの時期だからこそ、一度市長職を離れ、自らの行動に対するけじめをつけることが最善だと判断しました」とした。
また、前橋市への思いを次のように表現した。
一方で、「私の行動が、市民の皆さんにご迷惑や誤解を生んでしまったことは、どれだけ謝っても尽きるものではありません。だからこそ、今回の決断をもって一度立ち止まり、自らの姿勢を正し、信頼を取り戻すために全力で行動してまいります」と反省をつづった。
職員に向けては、「本来業務以外の負担をかけてしまったことを深くお詫びします」と謝罪し、「市民の暮らしを支える皆さんの仕事に、私はいつも励まされてきました。どうか胸を張って、市政の最前線を引き続き支えてください」と呼びかけた。
市民に向けては「皆さんの笑顔、子どもたちの元気な声。市長として皆さんに寄り添えた日々は、私の人生で何よりの誇りです。心より感謝申し上げます」としている。

市民の皆さま、そして現場で市民サービスを支えている職員の皆さま、事業者・団体の皆さまに、多大なご心配とご迷惑をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げます。 本日、27日付で退職することを決断し、議長に退職願を提出いたしました。…