12月1日、24歳の誕生日を迎えられた天皇皇后両陛下の長女・愛子さま。戦後80年の慰霊の旅や海外公式訪問など、活動の幅を広げられた1年となりました。
天皇皇后両陛下の長女・愛子さま。12月1日、24歳の誕生日を迎えられました。
愛子さまにとって“初めて尽くし”となった23歳の1年間。去年3月に大学を卒業し、日本赤十字社での勤務も2年目に。成年皇族として、さまざまな公務も経験されてきました。
23歳になってすぐの1月には、歌会始の儀に初めてご出席。詠まれた歌は、「我が友とふたたび会はむその日まで追ひかけてゆくそれぞれの夢」。
友人たちと過ごしてきた学生生活から一転し、新たな道を進んでいく節目を感じた思いを込められました。
また、日本での前回の万博「愛・地球博」開催時、愛子さまは3歳。陛下に絵本の読み聞かせをおねだりされていましたが、今年はおひとりで大阪・関西万博へ。電力館では、たまご形の装置を使ったゲームに懸命にチャレンジされていました。
そして、戦争の記憶と向き合われた年でもありました。
戦後80年の節目にあたり、両陛下に同行された“慰霊の旅”。6月に沖縄、9月には長崎を訪問されました。
陛下「いかがお過ごしですか」
愛子さま「普段はどのようにお過ごしですか。お食事はみなさんご一緒に?」
被爆者養護施設では、両陛下とともに被爆者と懇談される姿も…。
幼い頃から両陛下の公務に同行し「国民の中に入る」というご両親の姿勢を見られてきた愛子さま。
その“寄り添い”のお気持ちは、今年5月、初めて被災地(石川・志賀町)を訪問された際にも表れています。腰を落とし、地元の方一人ひとりと視線を合わせて話されました。
また今年は、初めての外国公式訪問も。先月、6日間の日程でラオスを訪問されました。
2008年、陛下がブラジルに向かう際、お見送りで泣きそうな姿を見せられていた、愛子さま。それから、17年がたち…。
「今後、私たち若い世代が先人たちの歩みを受け継ぎ、両国の懸け橋となって、ラオスのチャンパーや日本の桜のように、美しい花を咲かせていくことができればと思います」
おひとりでの外国訪問で、堂々とお言葉を述べられるようになりました。
幼い頃から、動物愛護にも関心をよせられていた愛子さまは、“お別れ”も経験。
愛子さまが名前をつけられ、幼い頃からずっと一緒だった愛犬「由莉」が今年6月、息を引き取りました。
飼っている猫が「セブン」だけとなり、さみしくなったのではという思いから、今年8月、保護猫を迎えられたといいます。
ご家族で相談し決められた名前は「美海(みみ)」。愛子さまにとってふれあいの時間は心安らぐひとときとなられているということです。
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両陛下の助言を受けながら、おひとりでの活動の幅も広げられている愛子さま。24歳の1年は、どんな姿が見られるでしょうか。