佐賀県の有田町議会は2日、松尾佳昭町長への問責決議案を全会一致で可決しました。松尾町長は午後5時から臨時会見を開き、町長を辞職する意向を明らかにしました。
■有田町議会・蒲原多三男町議
「女性に対するセクハラ、同席された方々に不快感を与えるなど松尾町長に対する責任を問いたい。」
2日に開会した有田町議会の定例議会に議員から提出されたのは、松尾佳昭町長(52)の問責決議案です。
その松尾町長は体調不良を理由に議会を欠席しました。
決議案によりますと、松尾町長はことし9月、企業誘致に関連して名古屋市を訪れました。
誘致先の企業との宴席で酒に酔った松尾町長は、接客していた女性にセクハラ行為をしたといいます。
松尾町長は11月、議会に対し。
『その時の記憶が全くない』『町長としてあるまじき行為だった』
酩酊して記憶がないとした上で、セクハラを認めたということです。
町議らによりますと、誘致予定の企業はセクハラ行為を受け一時、町内への進出に難色を示しましたが、現在は検討中だといいます。
町長への問責決議は、全会一致で可決されました。
有田町に住む人は。
■町民
「失敗は人間なら誰でもあると思いますよ。」
「してはいけないことだけど、お酒がちょっと度が過ぎたんじゃないか。初心に返って頑張ってもらえたらありがたい。」
問責決議には拘束力はありません。
■蒲原多三男町議
「今の現状を、どのように町長が認識されているかという段階だと思います。」
松尾町長は先ほど、午後5時から会見を開いています。