大阪府警は2日、門真署(大阪府門真市)の公用駐車場に止めていた証拠品の乗用車内から偽造されたナンバープレートなどが盗まれたと発表した。府外で盗まれた乗用車が大阪府内で見つかり、署で証拠品として保管していた。
乗用車は一般の人が入れない場所に止めていたといい、何者かが塀を乗り越えて侵入した可能性があるという。府警が窃盗事件として捜査している。
府警によると、11月10日に門真市内で警察官が不審者を発見し、職務質問しようとしたところ近くにあった乗用車を放置して逃走した。
署は覚醒剤取締法違反の疑いで放置された乗用車を押収。その後、府外で盗難に遭った車だと判明した。車内から偽造されたナンバープレート複数枚や窃盗で使われたとみられる電子機器が見つかった。
鍵が見つかっていないため乗用車は施錠できず、車輪ロックとカバーをして署の駐車場で保管していたという。
1日に本来の所有者が来署して警察官と車内を確認すると、ナンバープレートなどが盗まれていることが発覚した。府警は保管状況に問題はなかったとしている。
府警の福山直樹刑事総務課長は「早期検挙に努めるとともに、押収品の保管管理を徹底する」とコメントした。【木島諒子】