【速報】山上徹也被告の裁判に安倍元首相の妻・昭恵さんが出廷 被害者参加制度を利用 奈良地裁

安倍晋三元首相を銃撃して殺害した罪などに問われている山上徹也被告(45)の裁判員裁判で、3日、安倍元首相の妻・昭恵さんが奈良地裁に出廷しました。
午後1時すぎ、山上被告は弁護側の席に座り、昭恵さんはかしこまった表情で法廷に入ると、全体に向けて一礼しました。
昭恵さんは被害者参加制度を利用し、11月13日の裁判では、安倍元首相の妻・昭恵さんの上申書が検察官によって読み上げられました。
(安倍昭恵さんの上申書)「(事件の日は)いつも通りの朝で、夫が出るのを見送った。あまりにも衝撃で理解が追いつかなかった穏やかで笑っているようだった。晋ちゃん、晋ちゃんと名前を呼んだ。ほんの少し手を握り返してくれた気がした。夫は私にとってかけがえのない人で夫を失った悲しみは、昇華しない。ただ夫に長生きしてほしかった。それが今の心情です」
同じ日に行われた母親の証人尋問では冒頭、「徹也が大変な事件を起こしたことを申し訳なく思います。安倍昭恵さんにもお詫びしたい」と涙声で謝罪の言葉を述べました。
山上被告は12月2日の被告人質問で、安倍氏を狙った理由について「安倍元首相は、旧統一教会と政治との関わりの中心にいる方。他の政治家では意味が弱いと思った」と述べたほか、「銃の製造そのものにもかなり費用や時間がかかり、経済的に追い詰められていて(襲撃を)やめてしまうと何のためにしているのか、思いとどまることはなかった」と語りました。
一方で、これまでに山上被告本人からは、安倍氏や昭恵さん本人に対する現在の心境は語られていません。