山口・宇部市で広範囲にわたりガス漏れ発生 15件の火災発生も消火(正午現在) 2次災害防止のため1万2千世帯への供給停止

警察などによりますと宇部市内で広範囲にわたりガス漏れが発生。火災が15件発生したということですがいずれも小規模で、これまでのところ2人が軽い火傷などのけがをしました。
消防によると宇部市全域でガス漏れがし、火災も相次ぎ発生しました。これまでに15件の火災を確認していて、いずれもすでに消火しているということです。
ガス栓を開けたら大きな炎が上がったというものが多いとのことです。
このうち宇部市琴芝の元喫茶店では、4日午前6時過ぎ、ガス栓を開けコンロに着火したところ、炎が高さ30センチほどになったということです。ガス栓を絞め、漏れたタオルや水をかけても火が収まらなかったため、家の外にある元栓を絞めるとようやく鎮火したということです。
ガス漏れが発生しているのは市内の都市ガス使用エリアで、山口合同ガスはホームページ上で「12月4日4時00分頃、宇部支店管内でガスの圧力異常が発生しました。現在、原因を調査中ですので、宇部市内のお客さまはガスの使用を控えて下さい」としています。
宇部市防災危機管理課によると午前8時38分に山口合同ガスから都市ガスの元供給の栓を閉じたと連絡あったということです。
山口合同ガスでは、各世帯にガスを供給する際に圧力を調整する設備=ガバナに異常が発生したことが原因とみているということです。ガバナは宇部市内に25か所あり、ガバナの異常でガスが出すぎていたり、まったく出ない世帯もあるということです。作業員が順次ガバナの点検を進めているということです。
山口合同ガスでは2次被害防止のため午前9時半、宇部市全域(厚南地区を除く)1万2494件へのガスの供給を停止したということです。
山口合同ガスでは供給再開にあたっては、係員がガス設備の安全を確認するということです。それまではガスを使用しないよう呼び掛けています。
宇部市学校給食センターによりますと市内の5校の給食を「非常食カレー」で対応するということです。