高市首相が人口減少対策について、鳥取県の平井知事などと面会した際に「地方は東京を見習うべき」との旨の発言をしたことを受けて、石破前首相は12月7日、日本海テレビの取材に対して「それは根本的に認識が間違っている」と苦言を呈しました。
そのうえで「東京の出生率は最下位である。東京は税源が偏っている中で、働く人がいるところ(地方)にも税源を移譲することが大切。地方が東京を見習うことは財源がないとできない。」と反論しました。
高市首相は11月19日、官邸で行われた全国知事会の懇談会で、鳥取県の平井知事に対して、人口減少対策などについて「東京を見習って地方もやらなければならない。」との旨の発言をしたということです。
東京都の出生数については、今年の上半期は、前の年の同じ期間と比べ0.3%増加していますが、出生率は0.96と全国最下位となっています。
この高市首相とのやりとりは、平井知事が12月3日の鳥取県議会代表質問で人口減少問題についての質疑応答の際に明らかにしていました。