世界平和統一家庭連合=旧統一教会の田中富広会長が9日会長を辞任しました。
教団によりますと、9日午前に行われた役員会で田中会長の辞任が決まったということです。後任には元副会長の堀正一氏が就任するということです。
田中会長は2020年に会長に就任し、安倍元総理大臣の銃撃事件以降、改めて浮き彫りとなった高額献金の問題や、国による解散命令請求などに対応してきました。
関係者によりますと、田中会長は教団への解散命令をめぐる審理で東京高裁に最終主張書面を提出し審理が終結したことや、献金被害を訴える元信者らに対応する「補償委員会」を設置したことなどから、一連の対応に区切りがついたとして、会長を辞任することを決めたということです。
旧統一教会をめぐっては、ことし3月、東京地裁が解散を命じる決定をしましたが、教団側は即時抗告し、東京高裁が年度内にも判断を示す可能性があります。
辞任した田中会長は9日午後4時から記者会見を行う予定です。