銀行ATMを引きずり出したショベルカー、盗品だった…ATM内の現金は無事

栃木県大田原市で21日未明、栃木銀行大田原支店石上出張所の現金自動預け払い機(ATM)が壊されているのが見つかった事件で、使用された小型ショベルカーが盗品だったことが捜査関係者への取材でわかった。現場から逃走したものと類似する盗品のトラックが市内の公園で乗り捨てられていたことも判明。県警は逃げた人物の行方を追っている。
発表によると、21日午前2時25分頃、大田原市下石上の栃木銀行大田原支店石上出張所で、入り口のシャッターが壊され、ATMが引きずり出されているのを駆けつけた警備員が発見した。現場にはショベルカーが残されており、警備員は到着時、近くに止まっていたトラックの助手席に不審な人物が乗り込み、現場から走り去るのを目撃した。
捜査関係者によると、ショベルカーとトラックはいずれも県内企業の事務所から盗まれたものだった。県警はトラックでショベルカーを運搬したものとみて調べている。
大田原署は25日、この事件でATMに入っていた現金は盗まれていなかったと発表した。同署は窃盗未遂事件として捜査を進めている。