商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社として知られる西宮神社(兵庫県西宮市)で10日早朝、参拝者が門から本殿まで約230メートルの距離を走り抜けて一番乗りを競う「開門神事福男選び」が行われ、京都市在住の大学4年生、豊川哲平さんが先頭で駆け込み「一番福」になった。今年は「福男」3人全員が大学生だった。
「一番福」の豊川さんは大学では部活などをしていないが、高校まで野球を続けていたという。2025年までの直近10回(21、22年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止)の「一番福」では、職業は大学生が5人とトップ。10人全員がスポーツ経験者で、野球は陸上(6人)に次ぐ4人が経験しており、今回の「一番福」もデータが示した結果に収まったといえる。
「福男選び」には在阪民放各局がYouTubeでライブ中継していたこともあって、SNSにユーザーが集まり盛り上がりを見せていた。Xにも「今年は土曜のせいか例年より多い?」と現地で報告する人や、「1列目に女性がいるなぁー。福女狙えるねぇー」と先頭の様子を伺う人も見られた。結末を見届けた人からも「混乱も怪我も無さそうで 無事に終わったねえ~」「今年はたくさん笑える一年になりそうな予感です」「皆んなに福が訪れます様に~」と祈念していた。
一方、「最後の最後でずっこけて3位になるの、チョッと可哀想だったな…」と気遣う声も上がった。
開門神事福男選びは、毎年9日から3日間行われる「十日えびす」の恒例行事。西宮神社の公式サイトによると、10日午前0時に境内の門がすべて閉められ、午前4時からの「十日戎大祭」が執り行われた後の午前6時、参拝者はスタート地点となる「表大門」(赤門)から本殿前までの参道を「走り参り」する。コースは赤門前から南宮神社付近で右に曲がって、約100メートルの石畳を抜け、手水舎を過ぎて左に折れると、すぐ右手に見える本殿がゴール。本殿に到達した上位3人までが「福男」と認定され、先頭から「一番福」「二番福」「三番福」となる。