大阪市立中学の男子生徒が男子小学生を羽交い締めにして海に突き落とすなどの動画がSNSで拡散され、大阪市教委が動画内容を事実として確認したことが19日、分かった。市教委はいじめ防止対策推進法上の「いじめ重大事態」に該当するか調査している。大阪府警は複数の男子中学生を児童相談所に通告した。
動画は中学生が被害児童を羽交い締めにしたり、海に突き落としたりする様子を第三者が撮影。周囲で別の生徒が笑っている様子も映っていた。
捜査関係者によると、昨年11月、府警に情報提供があり、複数の男子中学生を事情聴取した上で行為を確認し、昨年中に児相へ通告した。市教委も動画が拡散される前から事案を把握し、重大ないじめ事案として昨年から調査していた。
捜査関係者によると、通告対象となった複数の男子生徒はいずれも14歳未満で、刑罰法令に触れる行為をしても刑事責任を問われない。
市教委の担当者は「被害児童の安全の確保と心身のケアを最優先で行っている。加害生徒については適切な指導を行っている」と説明。
動画がSNSで拡散されていることについては「動画の拡散により、被害児童が精神的な苦痛を感じるといった二次被害が生じている。被害者保護の観点からも拡散しないでほしい」と話した。
学校の生徒が別の生徒に暴行を加える動画がSNSで拡散される事案は全国で相次いでおり、政府は今月16日の関係省庁連絡会議で、悪質な書き込みは名誉毀損(きそん)罪や侮辱罪の対象になり得ると周知することなど、対応方針を確認した。