火葬・収骨後の「残骨灰」、茨城・古河市が民間に売却へ…金歯や銀歯含まれ200万円相当との想定も

遺体を火葬し、遺族らが収骨した後に残される「残骨灰」について、茨城県古河市は7月から民間への売却を始める。残骨灰には金歯や銀歯などの貴金属が含まれることもあるが、これまでは業者に無料で引き取ってもらっていた。売却した収益は斎場の運営費に充てるという。
県内では北茨城市が2010年度から残骨灰の売却を実施しており、今年度は226万円の収益を見込んでいる。鹿嶋市も今年度から売却を始めた。
古河市によると、同市の斎場では昨年度、1262件の火葬があり、約1・9トンの残骨灰が発生した。残骨灰の売却を進めている他自治体の実績から、市は約200万円相当の貴金属が含まれていたと想定している。
市は残骨灰の売却を検討するため、23年12月から1年間、斎場利用者(遺族や関係者)1307人にアンケート調査を実施した。売却の賛否について回答した639人のうち、「賛成」「どちらかといえば賛成」は計412人で、全体の64・5%を占めた。「反対」「どちらかといえば反対」は計27人で4・2%。残りは「どちらでもない」と回答した。
反対者からは「売却は遺族感情を損なう」などの意見が寄せられたという。市は丁寧に供養し、埋葬することを条件に残骨灰を売却することを決めた。
岡安伸征・市民部長は「斎場の持続可能な運営のための自主財源として期待しているが、あくまでご遺族の心情に寄り添って進めていきたい」と話した。