「わが国の司法は死んでいる」。「菊池事件」の再審請求が28日、棄却されたことを受け、支援者からは怒りや落胆の声が上がった。
午後2時5分すぎ、弁護団が熊本地裁前で「不当決定」などと書かれた紙を掲げた。ハンセン病国賠訴訟の全国原告団協議会長、竪山勲さん(77)は「司法が責任を取らない怖い国だ。徹底的に抗議する」と憤った。
国立療養所「菊池恵楓園」入所者自治会長代行の太田明さん(82)は、報道陣の取材に「長いトンネルの先にかすかな光が見えたと思ったが、それは幻だった」と心境を吐露。「裁判長の歴史的な英断に期待したが、大外れだった」と話した。
菊池恵楓園の退所者らでつくる「ひまわりの会」の中修一会長(83)も取材に応じ、国の隔離政策を違憲と認めた2001年の熊本地裁判決などを念頭に、「同じ裁判所で不当決定。こんなばかな裁判はない」と批判。「(菊池事件は)ハンセン病が故の偏見と差別に満ち満ちた裁判だった」とした。
熊本市内で記者会見した弁護団の徳田靖之共同代表は、「再審開始を絶対に認めるわけにはいかないという結論があって、それに沿う形で判断しただけの決定だ」と非難した。 [時事通信社]