千葉県がんセンター(千葉市中央区)は6日、患者2人の検査結果を取り違え、直ちに手術の必要がない患者の前立腺を全摘出したと発表した。
発表によると、前立腺がんの疑いのある県内在住の60歳代男性に昨年、組織の一部を切り取って調べる「生検」を行った。検査結果は経過観察が妥当だったが、医師が電子カルテへのデータの貼り付け作業を誤り、がんであることを示す別の患者の検査結果を貼り付けた。
男性は「高リスクの前立腺がん」と判定され、前立腺の全摘出と周辺のリンパ節切除の手術を受けた。
摘出した組織の検査結果と手術前の検査結果が大きく異なっていたことから判明した。
同センターは外部有識者による「院内医療安全調査委員会」を設置し、原因究明や再発防止策の検討を進める。男性には摘出による障害が発生しており、賠償について協議中という。
同センターでは2015年にも、乳がん患者2人の検体を取り違え、直ちに手術の必要がない早期がんの30歳代女性の右乳房を全摘出する医療事故が起きている。