高市早苗首相による20日の施政方針演説に対し、与野党からは評価と注文が相半ばした。自民党の鈴木俊一幹事長は記者団に「強い経済をつくり、日本を成長軌道に乗せる方向がしっかり示された。大変力強い演説だった」とたたえた。
日本維新の会の藤田文武共同代表は記者会見で「心を一つに政策実現にこだわる」と述べつつ、演説で社会保障改革への言及が不十分だったと指摘。「傲慢(ごうまん)にならず、野党の意見にも耳を傾けることを徹底すべきだ」と訴えた。
中道改革連合の小川淳也代表は記者団に「産業サイドに偏り過ぎだ。国民生活に目を行き届かせた温かい演説が聞きたかった」と批判。消費税減税の本気度や安全保障政策の中身は見えなかったとして、週明けの代表質問でただす考えを示した。
国民民主党の玉木雄一郎代表は「物価高騰対策の具体策が非常に乏しかった」と疑義を呈し、対案を提示する考えを表明。参政党の神谷宗幣代表も「各党の公約を織り交ぜたような演説だ。具体性に乏しく、国会で突いていきたい」と述べた。
チームみらいの安野貴博党首は科学技術分野への投資などに賛意を示す一方、消費税減税については「反対だ」と主張。「意見が違う点はしっかり(審議で)聞いていく」と述べた。
共産党の田村智子委員長は「大幅な賃上げをどう進めるかの政策がない」と強調。「暮らしを置き去りにし、どうやって強い経済、強い日本をつくるつもりなのか」と問題視した。 [時事通信社]