多摩地域で運航する東京都のドクターヘリ、4月から休止…運航委託先を確保できず

東京都は27日、医師・看護師を乗せたヘリコプターで患者を搬送する「ドクターヘリ」事業を4月から休止すると発表した。委託先の学校法人「ヒラタ学園」との契約が満了することを受け、別の事業者を探していたが見つからなかった。
都のドクターヘリ事業を巡っては、同学園がヘリに同乗する整備士を確保できず、昨年8月以降、運航休止が相次いでいた。今年3月も17日間運休する。
都は複数の事業者と相談・協議を進め、事業の早期再開を目指す。休止中は陸路での迅速な搬送に努め、東京消防庁のヘリも活用する。神奈川県や埼玉県にも協力を要請する。都の担当者は「関係機関と連携し、影響が出ないようにしたい」としている。
都は2022年3月に同事業を開始し、多摩地域を中心に1機を運用してきた。救急車よりも迅速な搬送が期待できる山間部などを主な対象とし、24年度は1566回出動で341人を搬送した。昨夏以降、同学園の整備士不足が顕在化し、全国各地でドクターヘリの運休が発生。都でもほぼ毎月、5~8日運休していた。